Podcast

eps 3 産後クライシスを起こさないためにできること

子育て中の私が考える、産後クライシスを起こさないために夫婦でできることをお話しします。

みなさん、こんにちは
毎日をポジティブに、人生をハッピーに
インスピレーションの粒をお届けするNatsukiのLittle Talkへようこそ!

今日は、「産後クライシスを起こさないためにできること」というお話をお届けしていきたいと思いますが、
産後に関わらず、生活の中で環境に大きな変化やチャレンジがあった時に、パートナーと良好な関係を継続するヒントになればと思います。

まず「産後クライシス」とは何かなのですが
「産後うつ」や「マタニティブルー」と言った言葉はよく知られていて、妊娠中の検診の時やお産学級でも、産後に起こる可能性がある変化として注意喚起がされています。

「産後クライシス」は、私も産後初めて知った言葉で、産後に夫婦関係がうまくいかなくなることを言うそうです。
あまりよく耳にするトピックではないですが、産後うつやマタニティブルーと同じように、もっと重要視されていいのではないかと思います。

仲のいい夫婦で、うちは大丈夫と思っていても、子供の誕生のように大きな変化があると、うまくいっていたことがうまくいかなくなるということもあるので、産後クライシスというものが起こるかもしれないと分かっているだけで、心構えができている分、クライシス、危機を回避しやすくなるのではと。

私たち夫婦も例外ではなく、普段は仲が良くて、夫は家事や息子の面倒も率先してみてくれて、一見すると何も問題がなさそうに思えるのですが、妊娠している時から、度々意見の不一致で口論になり、冷戦状態になるということがありました。

ついこの間も、息子の夜泣きについて口論になって
息子はもともと生後2〜3ヶ月くらいから、夜起きずに朝まで寝ていたのですが、寝かしつける時間を少し早めて、夜の授乳を一回減らしてしまったことで夜中起きるようになってしまって、1週間くらい私が毎日夜中に起きてあやしたり、授乳したりして対応していたんですね。

とうとう寝不足のイライラがマックスになって、夫に「夜泣き対応は交代でできない?!」とアグレッシブなトーンで言ってしまって
夫は、そんなに感情的に言わずに、夜、その場で、ちょっと起きてあやして、と言えばいいじゃないか、と
それから、水の掛け合いみたいな口論になって、終いには、だから寝かしつけの時間を早めるのには反対だったんだ!と、私もそれが原因かもと思っていたことを言われて。

その時に、毎回口論になると感じていた違和感が押し寄せてきて、すごく会話が噛み合っていない気がしたんですね。
それで気がついたのは、私の発言のベースには、大変だよ、助けてよ、もう泣きたいよ、という感情があって
一方で、夫の発言のベースには、感情は置いておいて、やって欲しいことを具体的に示してくれ、という問題解決マインドがあって
それぞれ違う角度から発言してるので、会話が平行線になってしまっていたんです。

SNSを見ていると、産後に夫が家事を手伝ってくれない、子供の面倒をみてくれない、という投稿がよくあって
もちろん、本当に全く何もしてくれない旦那さんもいると思いますが、奥さんのやっている30%でも60%でも90%でも何かやってくれている旦那さんであっても、奥さんはハッピーではないケースもあるかと思います。

なぜなら、奥さんの本当に求めていることって、多くの場合、〇〇をして欲しい、ということではなく、自分と同じ目線に立って寄り添って欲しいということではないかと。

逆に言うと、旦那さんの仕事が激務で、家事や子育てをほとんど手伝えなかったとしても、日々、奥さんに優しい言葉をかけて、自分ができない分どうしたら奥さんを助けられるか考えてくれれば夫婦の関係はそこまで悪くならないのではと思うんですね。

私の例で言うと、イライラしながら夜泣き対応を交代制にしてくれと言ったら、そうだよね、ここ数日大変だったよね、今日の夜は変わるよと一言言ってくれればよかったんです。
何ならぎゅっと抱きしめてくれるとか…

そして、なぜ夜泣きするようになってしまったのか一緒に考えてみよう、こうしてみるのはどうだろう?とか、同じ目線に立って打開案を一緒に考えて欲しいんですよね。

産後はホルモンの関係で感情的になりがちというのはよく知られていますが、ホルモンの影響がなかったとしても、
赤ちゃんを目の前にして、この小さな命をどうにか育ててあげないとと必死で、
赤ちゃんがなぜ泣いているのか分からなくて混乱状態にあって、
睡眠が不足していて正常な判断が難しいことも結構あって、
身体は考えているよりずっとダメージを受けていて回復に時間がかかって、
感情の塊になってしまうのはある意味仕方のないことだと思います。

それを踏まえた上で、産後クライシスを起こさないためにできることとして、まず旦那さんにしてもらいたいのが
奥さんに労い(ねぎらい)の声をかける、奥さんがつらそうにしていたら、自分ができることを具体的に提案すること。

奥さんのプレートは、やらなくてはいけないこと、心配事でもりもりなので、「どうすればいいのか考えて教えてくれ」のようにプレートにのせるものを増やすのではなく、どうやったら、プレートにのったものを減らせるかを一緒に考えましょう。

大丈夫だよ、1人じゃないよ、2人で解決しよう、と寄り添いましょう。

そして、奥さんができることは、もし、この動画、ポッドキャストを聴いて、そうそう!と思ってもらえたら、この動画、ポッドキャストを旦那さんに聴かせてあげてください。

産後クライシスにはコミニュケーションが重要と言いますが、自分の胸のうちを夫とは言え他人に話すのって実はすごくエネルギーがいることで、うまく整理して伝えようとすればするほど言葉に詰まってしまうこともあると思うんです。
そんな時に、完全ではなくても、自分の思っていること、感じているようなことを誰か第三者に代弁してもらえたらいいですよね。
それに、ただ優しくして欲しいんだ、なんて何だか恥ずかして言いにくいということも間接的になら伝えやすいかと。
そして旦那さんの方も、当事者に直接言われるより、中立的な立場の、奥さんの状況や気持ちをある程度理解している人に言われたほうが受け入れやすかったりすると思います。

同時に、奥さんに考えて見て欲しいのが、旦那さんも1人の感情を持った人間で、妻がお母さんになったこと、自分がお父さんになったことに、戸惑いや葛藤があるはずということ。
ただそういった感情の現れ方や処理の方法が違うだけで。

それを理解して、伝えるべくことは伝えて、その上で完全に分かり合えないかもしれないという可能性もあることを受け入れましょう。

完全には自分の思うようにならないであろうということを受け入れましょう。

分かって欲しいのに分かってくれない、こうして欲しいのにしてくれない
そんな思いが募れば募るほど、エネルギーを消費して、負の感情の渦に巻き込まれてしまいます。
身体的に疲弊している時に負の感情の渦に巻き込まれると、浮上するのがとても難しくなります。

旦那さんにどうしても気持ちや状況を理解してもらえないと感じたら、友達に話すなど、他のアウトレットを通じて気持ちを出すようにして、自分の殻に閉じこもらないようにしましょう。

そして最後に、夫婦2人がお互いにできることとして、奥さんが良き妻、お母さんでいるために毎日、奥さんなりのベストを尽くしていること、旦那さんが良き夫、お父さんでいるために、旦那さんなりのベストを尽くしていることに感謝しましょう。

子育てのような大きな課題に取り組み、困難を乗り越えるために、夫婦はチームでなくてはならないですよね。
他人だった2人が夫婦になり、お母さんとお父さんになったわけですが、それぞれ違った思い、自我を持った人間。
お互いを尊重して、お互いを支え合って、奥さんがいてよかった、旦那さんがいてよかったと思えて初めてチームとして成り立つのではないでしょうか。

家庭の状況によって、仕事の状況によって、それぞれができることは異なると思います。
もっと子供といたいと思っても、それができない状況もあると思います。
でも、大切なのは、誰が何をどれだけしているのかではなく、相手を労ることができているか、相手に寄り添えているかどうかではないでしょうか。

私たち夫婦も、意見の不一致があったり、感情の処理の仕方が違ったり、愛情表現の考え方が違ったりして、衝突することが度々ありますが、違いがあることを受け入れて、それでも、2人しかいないチームのパートナーとしてお互いを尊重し、お互いの存在に感謝しながら、子育てという人生最大のチャレンジを一緒に乗り越えていきたいと思います。

そして、最後に一言
産後クライシスは、夫婦関係の問題と思われがちですが、自分自身との関係も同じく、いや、もしかしたらそれ以上に重要です。

自分を労る心を忘れないこと。
どんな時も、どんな状況でも、できるベストを尽くしている自分を誇りに思うこと。
誰も言ってくれる人がいなければ、自分で自分自身に言いましょう。
大変だったね、大丈夫だよ、十分頑張ってるよ。
そして、自分自身をぎゅっと抱きしめてあげましょう。

ということで、今日は、「産後クライシスを起こさないためにできること」というお話をお届けしていきました。
みなさまの感想をコメント欄でお知らせいただければとても嬉しいですし、Little Talkで取り上げてほしいトピックや個人的な質問があれば、こちらから声をお寄せください
それでは、see you next time!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です